世界遺産 「高敞・和順・江華支石墓遺跡」 ナレーション:ユネスコ世界遺産に登録されたもののうち、韓国最古のものはBC10世紀から作られ始めた青銅器時代の遺跡、支石墓である。
支石墓は全世界に約7万基存在するが、韓国にはそのうちの約3万基が分布している。
支石墓は先史時代の人々の死生観、さらには韓国の歴史と文化を理解する上で重要な手がかりとなる。そればかりではなく、歴史の時系列を理解する上で重要な遺跡でもあると評価されている。
支石墓を研究することによって、どのような土地が墓地に選ばれたのか、墓と墓室はどのような形状であったのか、さらにはどのような副葬品が埋葬されたのか、などを考えることは当時の文化と社会を読み解くことであり、それと同時に、死後の世界に対する信仰や思想の面も窺うことができる。
世界遺産に登録された高敞・和順・江華支石墓遺跡は、分布の形式が多岐にわたっており、支石墓の形成と発展過程を明らかにする上でも、また、先史時代を研究する上でも重要な資料だという評価を得ている。