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江陵端午祭
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端午は陰暦5月5日で「高い日」または神日という意味を持つ、「水瀬日」と呼ばれる日である。江陵端午祭は、陽気の数字である5が2つ重なる陰暦5月5日水瀬日の伝統を継承した祭りである。本来、端午は麦を刈り取って田植えが終わった後に、ひとしきり遊びながら休む名節(韓国固有の祝日)として農耕社会の豊作祈願祭の性質を持つ。
節気名節としての端午は中国に始まり、北東アジアの中世普遍文化圏において、様々な民族が共有してきた普遍性を持っているが、江陵端午祭は他の文化圏と異なり、総合的な祝祭文化として継承・発展してきた。大関嶺を中心空間として韓半島を統一した新羅の金庾信将軍、江陵出身で高麗建国の精神的指導者であった僧侶梵日国師、 自然災害と苦難の犠牲者であった女性を地域の守護神として奉りながら、嶺東地域住民たちの共同意識を高める祭りとして伝えられているのである。





豊作を祈る祭りという点で、江陵端午祭は古代韓半島の部族国家であった馬韓(紀元前1世紀-紀元後3世紀)の五月祭とその時期と性質が非常に類似している。五月祭は、5月に種まきを終え鬼神に祭祀を行なったものだが、その際に人々が集まって、昼夜休むことなく歌を歌い、踊りを踊って酒を飲んでいたという。踊る時には数十人が一緒に立ち上がって地面を転がって手足を一緒に上げたり下げたりしたというが、これは豊作のための模擬的遊びとして江陵端午祭の農楽と共通点が見受けられる。

江陵端午祭は陰暦4月から5月初めまでひと月あまりにかけて、江陵市を中心に韓半島嶺東地域で行われる韓国最大規模の伝統祝祭である。陰暦4月5日、神酒造りから始まり、4月15日には大関嶺に登って国師女城隍祠で城隍神を祀り、江陵市内の国師女城隍祠に奉安した後、5月3日から7日夕方の送神祭まで江陵市内の南大川沿いを中心に本格的な端午祭行事を行うという30日以上にも及ぶ祭りである。


千年余りの歴史を持っている江陵端午祭は、民衆の歴史と人生が溶け合った伝統祝祭という点で価値がある。特に、江陵端午祭は韓国の代表的な伝統信仰である儒教、巫俗、仏教、道教を精神的背景にして、多様な儀礼と公演があるが、これを形成する音楽と踊り、文学、演劇、工芸などには優れた芸術性が伺える。
江陵端午祭は長い歴史過程を経てきた伝統文化の伝承の場として、祭礼、端午クッ、仮面劇、農楽、農謡など高い芸術性を持つ多様な無形文化遺産と共に、ブランコ乗り、シルム(韓国相撲)、菖蒲を頭に巻く、ヤマボクチ餅を食べるなど韓国歴史と独創的な風俗が伝承された韓国の最も代表的な伝統祝祭である。


韓国の祭りの文化的原形が生きている江陵端午祭は、今日の伝統文化伝承の場であり、文化教育の場として活用されている。江陵端午祭は地域住民たちの代表者で構成された江陵端午祭委員会を通して、行事の計画と進行、予算策定と執行などに全体地域住民の意見を反映する民主的な祭りとして、行事期間中、江陵市民23万人を含めて、国内外の観覧客など約100万人余りが参加している。

重要無形文化財第13号に指定・保存されている江陵端午祭は、その文化的独創性と優れた芸術性が認められ、2005年11月25日、ユネスコの人類口承及び無形遺産傑作に選ばれた。
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