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カンカンスルレ
東アジアは稲作地域である。数千年続いた稲作は欧州の麦文化圏と対立するいわゆる稲作文化圏を形成してきた。韓国は伝統的に稲作が多く行われてきた国として、ほどんどすべての生活基層に稲作文化がある。
カンガンスルレはこのような韓国の稲作文化を最も象徴的に表現する歳時風俗の一つである。カンガンスルレは韓半島の西海と南海の海路にそって広範囲に分布し、内陸地方でもカンガンスルレとの影響関係が推定できる真鍮橋踏みとウォルウォルイチョンチョンのような円形歌舞遊びが伝承されていて、韓半島の象徴的な歌舞遊びを想像させる。カンガンスルレは手をつないで円を描きながら歌舞する基本形をもとに幾つかの遊びが合わさった歌舞遊びである。カンガンスルレと呼んだ理由は歌の全ての小節に「カンガンスルレ」という受け声が付くためである。カンガンスルレの意味は正式に明かされていない。
カンガンスルレは元々、15歳から20歳になる青年達の歌舞遊びである。主に未婚の青年達が主人公で、結婚したばかりの若い人も参加できる若者の歌舞遊びである。このような町共同体として続いたカンガンスルレは文化財指定とともに、当時の構成員がそのまま続き、40-50代の主婦で構成され伝承されており、若者の創造的溌剌さと活動性よりは熟練された技量を感じさせるカンガンスルレの姿として伝承されている。伝統的にカンガンスルレは韓国の代表的な歳記節気の正月、陰暦正月15日、端午、陰暦7月15日、中秋、9月9日夜に行われ、特に8月中秋の夜に大々的なカンガンスルレが開かれていた。そして、韓国の大名節の中秋の夜に行われる民俗的公演芸術として発展することになる。明るい満月の下、町の広い場所で数十人に至る若い女性が手に手をとって、丸く円形を作りながら歌と踊りを楽しむ。空に浮いている丸い月と地面の上で女性達が丸く円形を作りながら踊る姿がお互い似ている。太陽は男性を象徴し、月は女性を象徴するという点や、女性の身体的特徴が円形に表象される点から女性が参加して踊るカンガンスルレは原始美学的類感呪術が目立つ公演芸術の一つである。特に踊り子が若い女性で構成されている理由は踊りが激しいためでもあるが、一方では妊娠可能な女性だけに与えられる特権でもある。

カンガンスルレは歌、舞踊、音楽の三位一体の形で構成される原始集合芸術として韓国特有のバラードダンスである。踊る女性の中で歌が上手な一人が前歌を歌い、続いて全員で後ろの歌を歌うという先後唱形態で歌われ、歌に合わせて多くの女性達が手に手をとって、丸く円を描いて踊る。民謡と民俗舞踊が一体化し、止まらず太鼓や鼓など韓国の伝統的な農楽器で伴奏して民俗音楽に興を乗せる。
カンガンスルレは夕暮れの月が昇る時に始まり、月が西の山に傾くまで遊べるほど楽しく力動的である。前歌をする人の曲調の速さによって遅いカンガンスルレ、中くらいのカンガンスルレ、速いカンガンスルレに区分されるが、歌の早さによって、手をつないで走る女性の足の動きの速さも変わる。また、この三つは、形は同じながらも速さを異にするのに対して、クサ亀遊び、ワラビ折遊び、青魚編み遊び、瓦踏み、ムシロ巻き、ねずみの子遊び、大門遊び、窯灯踏み、ハンカチ探し、奉仕遊びなど多様で附帯的な遊びが間に取り入れられたりもする。また、夜通し歌詞を変えて歌う歌は女性の人生の哀歓がこもった民衆の詩として文学性が豊富な口碑文学でもある。

カンガンスルレの原型は2千余年前、韓国の古代国家であった>馬韓>という国に農業と関連ある民俗として存在したものであると、中国古代史書に書かれている。このように、長い歴史を保ちながら現在まで伝承されている無形文化財は人類史的にもそう多くない。これはカンガンスルレを楽しんできた女性達の社会的で家庭的な部分が長い歳月、続いてきたことを意味している。特に韓国の伝統社会は男尊女卑という慣習が一般的で、若い女性が大きな声で歌ったり、夜中に家の外に出て遊ぶことは許されなかった。しかし、中秋を向かえ丸い月下で自由に歌って踊れるカンガンスルレ風俗は普段抑圧されていた女性の感性を排出できる祝祭的逸脱性が保障された機会であった。一方、カンガンスルレは歴史を持続していきながら、多様な社会文化的機能も遂行した。

1592年壬辰倭乱当事、李舜臣将軍が不利な戦勢を逆転するための偽装戦術として、夜中に地域住民らにカンガンスルレを踊らせ、勢を誇示、敵軍の肝を冷やしたという護国精神を盛り込んだ背景説話も伝わっている。また、カンガンスルレの数多い歌詞の中には鋭く社会を批判する内容も多く、また、日帝強占期には逼迫を受ける植民地民の抵抗儀式を歌った歌詞も多い。カンガンスルレは名節を楽しんだ集団的女性の民俗踊りに留まらず社会文化的役割も行い、世代から世代に繋がる伝承を通じて女性のアイデンティティーを形象して堅固にする機能まで遂行した。

今日の農村で、カンガンスルレを行うところをなかなか目にしなくなった。移農現象のせいで農村にカンガンスルレをする若い女性がほとんど住んでいないためでもあり、一方では韓国の近現代史を通じて欧米化に傾倒し、伝統文化の伝承が活発でなくなったという理由もある。そのような背景から国家では、1966年にカンガンスルレを重要無形文化財に指定し、その原型を保護するよう努めた。国家の文化政策や教育政策の支援でカンガンスルレは全国化し、現代化された。以前は、韓半島西南部地域だけでカンガンスルレが行われたが、今日には全国的に広まり多くの地域祝祭の現場でカンガンスルレが公演され、学校教育を通じて伝承の弾力を大きく受けている。特に、伝統公演芸術教育の一環として小学校の音楽教科書にも載り、全国的に多くの中・高等学校や大学でも祝祭機関にカンガンスルレを楽しむ所が増えてきている。

また、最近では芸術治療学の一環としてカンガンスルレが活発に研究されており、うつ病に悩まされている人達の心理治療に大きく寄与できる可能性が予測されている。また、肥満女性の体重減量のための代替医学としても研究されており、寂しい生活をしている多くの老年層のための老人福祉次元での活用も勧められている。
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