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韓国の世界無形遺産 > 済州チルモリ堂霊登クッ
済州チルモリ堂霊登クッ
人の生活は環境の影響を受ける。済州島の島という地理的特性上、土地が不毛で漁業に従事する人が多い。このような地理的特性は済州の人達に辛い生活を与え、海という巨大な生活基盤に対する畏敬心を持たせた。朝鮮朝に編纂された『東国興地勝覧』済州牧風俗条に「風俗は淫祀を尊び山森や池や高い丘や低い丘や木石に全て、神の祭祀を行う」という記録からもわかるように、済州は多くの信仰行為が行われた場所である。

何よりも海を通じて生活を営む済州漁民にとって「霊登クッ」は特別な意味を持っている。霊登時期がもどってくると、 済州島の所々では霊登クッを行い、海の平和と大漁を願う。この数多くの霊登クッの中で健入洞チルモリ堂で開かれるクッが国家指定重要無形文化財第71号に指定された「済州チルモリ堂霊登クッ」だ。
「霊登クッ」という名前の為にチルモリ堂の神だけのクッと考えられるがそうではない。堂の主人で村を守護する堂神の為のクッであり、生活の場である海を治める竜王のためでもある。つまり霊登クッは多神位に祭る形態をしている。
霊登神、堂神、竜王のどれひとつ大事ではない神はいない。しかし、その中でも霊登神は 済州島「3多」のひとつである「風」と緊密な関わりを持つ神で、人に脅威を与える恐怖の対象でもある。風は海を動かし大きな波を起こし、波は起きると海は恐怖の場所に急変する。人々は直ちに食料を確保できなくなり、波が荒れ生命の危険さえ感じることもある。特に霊登神が入って出る時期(2月初め~中旬)は海が一般的に荒い。済州の住民はこの時期に霊登神が海の海産物中身を全て持ち去り殻だけを残すと信じている。しかし、 霊登神は帰る日に必ず海に種をまいて漁民と海女に生活の場を開いてくれると言い、もどった後にも海は浄化し種がよく育つような環境が作られるという。そのため、霊登神が行き来する時期を重要と考えるようになり、その時期にあわせ人々は安全と大漁を願うクッをチルモリ堂で行うようになった。チルモリ堂は 済州市健入洞にある本鄕堂だ。本鄕堂にあるチルモリ堂村の地名を取ってつけた名前である。
チルモリ堂本鄕堂には 霊登神と夫婦神を納めてある。夫婦神は「都元帥監察地方官」>男神>と「龍王海神夫人」>女神>だ。男神は地域民を管理し、女神は漁夫と海女の生業を守る象徴的な意味がある。チルモリ堂に祭ってある神々の位牌は次の通り。


西 ← →東
霊登大王    |    海神船王    |    神位    |    龍王の妻    |    ナムタンハルバン    |    ナムタンハルマン

チルモリ堂には陰暦2月1日に霊登がつくと、一日目に「霊登歓迎祭」を行い、十四日には「霊登送別祭」を行い、この時他の町には正月に行う「堂祭」を一緒に行う。その理由で済州チルモリ堂霊登クッは堂クッでありながらも霊登クッを伴に行う二元的な体制を持っている。この中で霊登歓迎祭はとても簡素に行う変わりに霊登送別祭は大きな比重を置いて盛大に行われる。そのため、心をこめて準備するだけでなく、竜王祭をはじめとした重要なクッをすることもすべて霊登送別祭のためである。霊登歓迎祭のクッの内容は初監祭、豊漁祭、席サッリムクッの順に略式で行う。2月14日に挙行される霊登送別祭は初監祭(空の神に告げクッ庁(クッを行なう時の総本部)神に頼んで座定させ参加者の名前を呼んであげる)、本鄕供え(本鄕神>夫婦神>を呼び寄せ、村の無事を祈りながら三献官が酒を供え、家族が焼紙を捧げる)、醜物公演(すべての神に酒を供え、餅を使って遊ぶナカシリ遊びをする)、竜王迎え(竜王と霊登神を出迎え海上安全と豊漁を祈る)、種ドゥリム(種で占いをし、海に出てわかめなどの種をまく播種儀礼)、度厄防ぎ(村の厄を防ごうと雄鶏を投げて家の運勢と海女のために占う)、老人遊び(老人が藁の船を遠く海に浮かべて送る)、渡神(神々を送り返す)の順に進める。

神ネリム(神が下ってくること)を受け、神の師弟としてグッを行う者を済州島では「シンバン」という。重要無形文化財第71号済州チルモリ堂霊登クッは1980年、安士仁がシンバン保持者と認定され、広く知られるようになった。一時期、済州では「セマウル運動」という近代化の波に乗ってグッを迷信とし逼迫することが行われていた。しかし、済州漁民は海の恐怖を克服するために神のために行なわざるを得ず、シンバンと伴に深い渓谷と海洞窟の中で監視の目を避けながら息を殺して精誠を捧げていた。このように伝承だけでなく維持すらも大変だったグッ活動に、活路が開かれたのはチルモリ堂霊登クッが無形文化財に指定されたおかげでだった。

チルモリ堂霊登クッを行うのは巫女だが、霊登クッの本当の主人は海を生活の場としている海女と船主だ。海女と船主を「タンゴル」と称し、彼らは神に捧げる食事を作り自らが直接捕まえた魚類と海産物をお供えする。特に海女は幼い頃から海の中に潜り、実際に上軍(最高の潜水夫)として海の中に入って海産物を取る仕事を始め(13歳ごろに)た後は、60年以上を海女として生きていく。一生を海と共に生きていかなければならないため海の安全と豊かさは彼らの生活の願いとならざるを得ない。そして彼らの存在が霊登クッを持続させる原動力だ。
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